この夏、気になる彼

 

イェーーーーーイ!!全国の大学生みんな生きてるーーー!?

というわけで諸事情でまだ夏休みが来ません。諸事情。

 

 

なんやかんやとジャニヲタが忙しすぎて失恋に浸る暇がなかった~~!!(とんだ近況報告)

せっかく失恋したし、「失恋したときにおすすめなジャニーズDVD10選」とか「失恋したらコレを聴け!ジャニーズソング10曲」とかやりたかったのに、驚きのスピードで傷が癒えてしまったので特に書けなくて残念です。最近やっとわかってきたけど、たぶん私がクズです。

 

 

この夏はV6のコンサートに行けるんですよ!!!!!!

やっと自担がいるコンサートに!!感無量でゲェ吐きそうです。ジャニヲタ史上最大の移動距離になりそうな夏なので、マジで失恋なんかしてる場合じゃない。

失恋なんかしてる場合じゃないとともに、新しい恋をしてる場合でもないんですよ。それはもうわかってます。うっかり気合入れて行動しちゃうとうっかり付き合ってうっかり3週間で別れかねないんですから、そんなエネルギーあるならV6との夏に使えって話ですよ。

それはわかっているのですが、どうやらこの夏、またひと悶着あるかもしれない雲行きです…。これは大問題。口に出すのが怖かったけど、認めたほうがきっと楽だと思うから、泣きそうな思いでキーボードをぽちぽちしている。

いいですか。言いますよ。言っちゃいますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Jr.の植田翔くんが気になる。

 

 

この夏、どうしても植田翔くんが気になる。

 

 

 

あれは今年の5月2日のことだった。

私は大阪城ホールにいた。NEWSのコンサートだった。今年のNEWSのコンサートは本当に楽しくて、たくさん行ったし、たくさんアリーナにも入ったし、とても贅沢な春を過ごした。その最中に、人知れずこっそり開けた扉がある。

 

ジャニーズJr.という世界だ。

 

V6やSMAPTOKIOKinKi Kidsに首を突っ込んだこの数年、Jr.とは無縁の日々を送ってきた。これからも、無縁なはずだった。

 

NEWSのコンサートに、私は100%NEWSだけを見に行っていたのだが、5月2日の大阪1部、とあるきっかけでJr.の顔と名前を覚えることになる。

私はアリーナからその光景を見ていた。すぐそばのスタンド最前列にいた1人のファンが、どうにも視界に入ってしょうがなかったのである。彼女は「拓朗」と書かれたうちわを持っていた。

誰だよ、拓朗。

NEWSに拓朗という名前のメンバーはいない。ああ、あれがJr.担…と私はうっすらと視界にそのスタンドの一角を捉えながらNEWSのコンサートを見ていた。

その子だけ、メインであるNEWSのほうを一切見ていなかった。視線は常にJr.の中の1人に向かっていた。Jr.がいない曲では心ここにあらずな顔をして、Jr.が出てきたとたんに様々なバリエーションの拓郎うちわを駆使して担当を追い続けていた彼女は、やっぱりあの空間では少し異質だった。

そこまでされると気になるのは「拓朗」だ。拓朗って一体誰なんだ。

1人のJr.が近づいた瞬間、彼女の顔色が変わった。それでわかった。あれが拓朗だ。イケメンオーラをガンガンに放出させながらも、笑顔が可愛らしい子だった。それが松本拓朗くんだった。

拓朗は、その彼女を見るなり、「あぁ」という顔をした。たぶんあれが、“認知”という世界だったのだ。

「拓朗」「一番可愛いポーズ見せて!」と書かれたうちわを読んだ拓朗は、彼女の前で立ち止まり、渾身の可愛いポーズを披露した。すると彼女は「それじゃダメ。もういっかい」と、Take2をリクエストしたのである。拓朗はちょっと考える仕草をしたあと、何も思い浮かばなかったらしく、諦めてメインステージに戻って行った。彼女は「えー!」という顔で拓朗の背中を見つめていた。

スタンド最前列とステージとの距離は1mもなく、肉声でもじゅうぶん会話ができる近さだ。その近さで、ステージ上のジャニーズJr.と、そのジャニーズJr.が好きでたまらないファンが、1対1で向かい合っていた。そこだけはNEWSのコンサートから浮いていた。

もしかしたら、Jr.をつけるデビュー組のコンサートではありふれた光景なのかもしれないけど、私はそのとき初めて、Jr.という存在と、それを追いかけるJr.担という存在を生で意識した。妙にドキドキした。

あんなわかりやすいところに自分のうちわがあったらスルーなんてできないだろうし、拓朗くんはその公演中、何度もその子をかまってあげていた。拓朗がそこを通るたびに拓朗とその子だけの世界になっていて、あれは本当にJr.担とJr.の闇の深さを見た気がした。

 

そしてJr.に注目したことによってその日初めて、4+FANという曲のJr.の振りがどえらい可愛かったことに気づいたのだ。それまでに3公演も同じコンサートを見ていたのに、NEWSばかりを見ていてまったく気がつかなかった。Jr.はかっこいい。Jr.はかわいい。Jr.は沼だ。

 

とんだきっかけでJr.の扉に手をかけた私は、その日、軽率にJr.を目で追った。

このツアーにJr.は8人ついていて、たぶん8人全員が無所属(ユニットに属していない)Jr.だった。ほとんど全員の名前を知らなかったが、名前も知らない彼らがどうにも気になってしまい、何かにとらわれたかのようにJr.を目で追った。

半端じゃない顔面美を持つ子がいることに気づいたし(シャルフくん)、踊りがタイプな子も見つけたし(川口くん)、そんなこんなでJr.に注目し始めたとき、やけにこっち側に手を振る子を見つけた。

それが植田翔くんだった。

 

彼はずっとニッコニコの笑顔で、ひたすら私たちに向かって手を振り続けていた。こっちが気づくまで手を振るのである。

前述した拓朗担のようなファンは、いたとしてもやはり稀である。だいたい全員がNEWSを見ているので、1m先にJr.がいようとも視界に入っていない人は多い。しかし彼は、こっちが彼の存在を意識するまで手を振り続ける。さすがに気づいた人が「え?」という顔をすると、「そう!君だよ!」と指を差して追い討ちをかける。

 

どえらいファンサ能力を持つJr.がいる、と気づいた私は、植田くんを目で追ってみた。

たとえファンサ要求うちわを持っていなかったとしても、植田くんは投げキスをしていたし、エアハグをしていたし、じゃんけんまでしていた。必ずファンサ相手を指差して、相手のオタクが「わたし?」という顔をしたら、「うん、君」と頷いて、投げキスやエアハグを繰り出すのである。君だけにする投げキスだよ、君だけにするハグだよ、とステージの上にいる人間に言われるのだ。とんでもない麻薬だ。

振りの最中に投げキスをして、丁寧に目を合わせ、くしゃっと笑う。男っぽい骨格のわりに踊りはso cuteで、笑顔もso cuteで、「愛嬌」という言葉がここまで似合う人はきっといないだろうと思った。

 

ダメだ。好きでしかない。

 

大阪からの帰り道、ずっと植田翔くんのことを考えていた。

そしてその1ヶ月後の広島公演で、私はまた植田翔くんを目で追った。

Jr.がメインステージで一列になって踊るところで1人だけ一歩前に出て連続投げチューと連続バッキュン繰り出すわ、またしてもNEWSガン見してるスタンドに向かって手振りまくって気づいた子にはエアハグするわで、やっぱり彼はとんでもなかった。

 

全力でアイドルをやる彼を応援したくてしかたなくなった。

楽しくってしかたがない!!!という最高の笑顔でcuteにダイナミックに踊る植田翔くんのことを一瞬で好きになった。

 

その広島公演で、NEWSがセンターステージにいるときにあまりにも近くの花道に植田くんがいて、私は思わずNEWSに背を向けて植田くんを見たんですよ。

小山さんのうちわを握り締めながら、小山さんに背を向けて、一心に植田くんを見つめた。周りとは完全に体の向きが逆になったので、どうにも浮いてしょうがなかったと思う。頭の片隅でぼんやりと大阪公演での拓朗担の子を思い出しつつ、彼を見たいという感情に勝てなくて、私は植田翔くんのことを見つめ続けた。

植田くんはすぐに私に目を合わせた。なんせ私1人だけ体の向きが違う。1人だけ猛烈にこっち見てたら、そりゃ気づく。すぐ気づく。

植田くんは、ニコニコのアイドルスマイルで私を指差した。そして「チュチュチュチュチューーー!!!」と両手で高速投げチューを発射したのである。確実に、私に、向かって。

 

死んだ。すぐ死んだ。

 

これがファンサ落ちか、、、とアリーナのパイプ椅子に片膝をついた。あまりにも嬉しくて「うぅ…」とうめいた。隣で友達が「え?何?吐く?」と真顔で聞いてきたこともセットで覚えている。

 

こんな言い方するとクソオタクすぎるけど、植田翔くんからファンサをもらうことはわりと簡単なのではないかと思う。たとえこっちが彼に興味がなくても、満面の笑みでブンブン手を振りながら無理やり視界にカットインしてくるような人だから。

それでも、植田くんが私に向かって投げキスをしてくれたとき、私は死ぬほど嬉しかった。あら、可愛いJr.に投げキスしてもらっちゃったラッキー☆みたいなテンションとは程遠かった。

彼の名前は「Jr.」じゃない。「植田翔くん」だ。私はもうそれを知っている。

彼の笑顔がどんなに可愛いか、彼のアイドル能力がどんなに凄いか、私は知っている。好きなアイドルが、私に向かって、アイドルをやってくれた。その衝撃だった。

小山さんのうちわを握りしめて、全力で小山さんに恋をしながら、全力で植田くんの存在を感じていた。

そんなコンサートだった。

 

先日のTHE MUSIC DAYでは、NEWSがチュムチュムを披露したとき、バックにJr.がついていて、思わず一時停止をして植田くんを探した。(見つけた)広島ぶりのうえしょー…(トゥクン)みたいになっちゃってだめだった。これは本格的にいけない。

なんせ彼は無所属なので、追いかけるのが難しすぎる。今年はNEWSのツアーとKAT-TUNのドーム公演についていたことは把握しているのだが、いつどこで何に出ているのかが全くわからない。

今回のNEWSがJr.人生初めての全国ツアーバックだったらしく、増田さんのラジオで「全部が思い出というか、印象的で。飛行機で行くのも。新幹線もあんまり乗ったことないし、移動してコンサートやって帰ってくるっていうのが新鮮でした。ツアーTシャツ着る重圧感もありました」とか言ってて超可愛かった。軽率に萌えた。増田さんに「このツアーでの思い出は?」って聞かれて、「増田くんの私服は常にチェックしてました」って、マジ超可愛い。

っていうか植田くんの声がHey! Say! JUMPの伊野尾くんにそっくりでびっくりしました。気になる人はぜひ聞いてほしい。2015年7月3日のMASTER HITSです。

 

 

何に出るかわからないし、もしかしたら何にも出ないかもしれないし、いつかいなくなってしまうかもしれない。

 

だからこそ、この夏、彼が気になる。どうしても気になる。