ジャニヲタと恋愛のその後

 

思いのほかこのブログ記事が爆発的広がりを見せたことに私はあの日とてもビビっていた。

 

どうかこれが彼の目には触れないでくれ!!!!!!と空に向かって拝み倒しています。

ジャニヲタだとはバレているけど、Twitterとブログをやっていることはバレていないのだ。ここがバレたら本気で死ねる。

そんな背水の陣で挑むジャニヲタの恋愛です。皆さまいかがお過ごしでしょうか。

 

「その後、彼とはどうなっていますか?」という質問を何回か受けたので、需要があるなら話してやろう!という気持ちで更新します。ジャニヲタと恋愛の続編です。興味ある人だけが読んでくれ。

 

 

「行きたい現場が一つ増えただけだと思えばいい」と半ば冗談のつもりで書いたら、本気でそんな考えになってしまった。言葉って怖いですね。

初デートの直後、2ヶ月間ほど彼は県外に住むことになり、しばらく会えない状況になったんですよ。

しかしオタクのフットワークの軽さったらわりと狂気なわけで、なんてったって私は年末10日間で香川と大阪を4往復して5現場ぶち込んだオタクなわけで、遠征に何の抵抗も感じない人種なわけです。金と時間さえあれば。

そんなわけで、彼に対しても「会いたい」「2ヶ月も待てない」と思ったとき、するっと「来週、暇だからそっちまで行くよ」とのたまってしまい、急に一週間後に現場を増やすという暴挙に出ました。

だいたいの主要都市までの高速バスのお金と所要時間と最終便の時間が調べずともなんとなく頭に入っているオタクの判断の早さったらなかった。0.2秒ぐらいで決めた。こういうときだけスパーーーーン!!!と決めるオタクの強さ。

 

そんなわけで、彼現場で遠征キメてきました。

 

「泊まっていけばいいのに」という彼の!?な発言で、昨今の大学生の恋愛って…と頭を抱えたのは余談です。付き合う前のお泊まりってあるんだ…。友達に聞いたら「わりとあるよ(真顔)」って言われて、あ、そうなんだ…ってなりました。最近のジャニーズの動向ならわりと知ってるけど、最近の大学生の恋愛の動向なんて全く知らなかった自分、ほんとにこの数年間、みんなとは違う世界で生きてたんだなって思った。

 

彼は相変わらずびっくりするほど優しい人でした。

バス停まで送り迎え付きで、荷物はずっと持ってくれるわ、会計は全部やってくれるわ、扉は開けて先に通してくれるわ、歩くときは触れ合わない一定の距離を保たれて、私に歩幅を合わせてくれて、何から何までエスコートされた遠征でした。

こんな遠征したことない。

乗換naviを駆使して1人で見知らぬ土地で電車を乗りこなし、少しでもお金を浮かすためにひたすら歩き、その際もかばんからうちわの柄がはみ出さないよう細心の注意を払いながら闊歩する、そんな遠征しかしたことない。カルチャーショック。

すごい…。このボランティアの人ほんとに凄い…。*1

 

ただ何回か、やっちまったなと思ったことがある。

彼が住む地域はテレビのチャンネルが香川より1つ少ないという話になったときだ。

私は持ち前のテレビ大好きっ子ジャニヲタ精神で「ああ、テレ東がないんだっけここ」とすぐ思い当たったのだが、彼が「ほら、あの、一番面白くなさそうなチャンネルがないんだよね」とか言ってきたので、軽くキレながらテレビ東京でしょ?好きだけどね、私」と食い気味で反論してしまった。反省している。少しだけだけど、反省している。(テレ東強火)

 

私「アド街も男子ごはんもトーキョーライブも大好きだからテレ東見れない地域には住めない(考える前にペラペラ言葉が出た)」

彼「いっこもわかんない…(オロオロ)」

私「(やっちゃった)」

彼「そっか…住めないか…(´・ω・`)」

私「ごめんマジでごめんそんなことないよごめん!テレ東は見れなくても、every.4時台は見られるから好きだよここ!!(早口)」

彼「」

私「」

 

なんかごめん。(反省)

たしかに、その地域ではテレビが何チャンネルあるのか、「何が見られるのか」「何が見られないのか」はジャニヲタをやるうえで1.2を争う優先事項になるのだけれど、それをジャニヲタじゃない人に言ったところで、ひかれるだけであった。

そうか。これはアウトか。(心の恋愛メモ)

 

あと、「この前、NEWSのコンサートで大阪行ってきたよー!楽しかったよー!来月は広島行くよー!NEWSのコンサートだよーー!!」って言ったら、わりとひかれました。「NEWSめっちゃ行くね」って言われました。「あ、(やっちゃった)そう、あの、うん、ツアー中だから…」って言ったら大変不可解な顔をされました。

応援しているグループが全国ツアー=自分も全国ツアーという方程式はオタクの脳みそにしかないんだな…と改めて思う羽目になりました。

そうか。これもアウトなのか。(心の恋愛メモ)

 

あと、「めざましとZIP!あさイチとビビットを毎日録画している」と言ったら、ただただびっくりされました。あさイチとビビットを録画している理由は「イノッチが出ているから」「太一くんが出ているから」という理由で説明できたが、問題はめざましとZIP!だ。「コンサートとかMV解禁とかCM初オンエアとかの芸能ニュースを録り逃さないようにするために、いちいち録画予約するのも面倒だからもう毎日録画してる」と言ったら、「ああ、本当にジャニーズ好きな人なんだ」と言われた。

ひいた…?ねぇ、今ひいた…?(彼の顔色を全力でうかがう)わかんねぇ!!!!ひいてんのか純粋に納得してんのかわかんねぇ!!!!!!(心の恋愛メモを握り締めながら)

 

いくら彼がジャニヲタを嫌っていなくても、一般人とオタクの間に溝があることは間違いなくて、いける話題といけない話題はそりゃああるんですよ。

これは本当に気をつけないといけない。にこにこ楽しくジャニーズの話をすることで彼もにこにこ楽しんでくれるぐらいのレベルの話ならともかく、オタク用語とオタク常識を当然のように繰り出してしまうと、途端に一般人はひいてしまう。

そんなことは重々承知しているのだが、ここで問題なのは、私はその「いける話題」と「いけない話題」のラインをあまりわかっていないのだ。

さすがに彼相手にコンサートのことを「現場」と言ったり、コンサートで県外まで行くことを「遠征」と言ったりはしていないが、一般人相手、ましてや好意を寄せている同世代の異性に対して、どこまでがセーフでどこからがアウトなのかって、細かいことを言い始めるともうさっぱりわからない。話してみてひかれたら、その都度、「これはアウト」と心の恋愛メモにせっせとメモするしかない。何やねん、心の恋愛メモって。

いつもオタク相手に話をしていたから、私にとってはそのすべてがすっかり「普通」になっている。4年も経つとジャニヲタのイロハはまぁまぁ学べてしまっていて、それだけならともかく、一般人感覚がどんなものだったかを忘れ始めている。

 

私の生活のほとんどはジャニーズが占めている。

「趣味は?」と聞かれれば、「週末に県外に出てうちわとペンライトを握ること」なのである。

彼にひかれたいわけではない。できることならば何もかも隠しておきたい。でも無理だ。いつか絶対バレてしまう。ずっと隠し続けることができるようなレベルのオタクではないことは自覚している。

付き合う前に「私がどのレベルのジャニヲタであるのか」は彼に知っておいてほしい。そのうえでそれを私の個性だと思ってくれるなら、そのうえで私と付き合いたいと思ってくれるなら、それが一番いいのだ。ドン引きしてテメェなんかとは付き合いたくねぇ!!!と思うなら、ここで思いとどまったほうが彼のためだし、それは私のためでもあるのだ。ジャニヲタを否定する人とは付き合えない。なぜなら私はジャニヲタだからだ。

 

 

私が彼なら私と付き合うなんて絶対嫌なのだ。

 

これはもう本当に、ずっと私の根底にある。

 

だからいまいち踏み込めない。そんなわけで彼との関係は特に進展していません。リア充報告してやりたかったのに何でこんなねちっこいブログ書いてんだろう自分。クッソ。

 

 

先日、彼に「6月13.14日で旅行に行こう!」と誘われた。私は喜んで行くと返事をした。それが結構な事件であることを彼はきっとわかっていない。

6月13.14日はNEWSコンサート東京ドーム2daysツアーオールラストだ。

チケットは両日共に取れていた。

NEWSツアーオーラス。それを蹴ってまで行くのだということを、それを蹴ってまで行きたいと思っているのだということを、彼はわかっていないだろうし、わかっていなくていい。

 

今後、私は、彼現場の優先順位をどこに持っていくのだろう。V6の下だろうか。V6の上だろうか。

 

ジャニヲタは恋愛をこうやってやっていくもんなんだろうなと思う。たぶん違うけど。絶対違うけど。

 

 

 

*1:姉が「こんなクソジャニヲタを相手してくれるなんてボランティアに違いない」と言っていたのに洗脳された