【実録レポ】トニセンから電話がかかってきていたらしいことに約1ヶ月後に気づいた博担はワイやで
私がこのことに気づいたのは昨日、1月6日の18時のことだった。
私はラジオを聞いていた。1月3日の夜に放送された『V6 Next Generation』だ。遅れネットの我が地域では4日の夜に放送だった。V6の年長者3人(坂本昌行、長野博、井ノ原快彦)がパーソナリティのこのラジオが私は世界で一番好きだ。私がジャニーズで今一番好きな人が長野博さんだからだ。
V6がデビューした翌年、1996年からやっている長寿ラジオ。ちなみにラジオ開始時の私は1歳だ。井ノ原さんの、声を張らずにするっと話を進めていく心地よさも、坂本さんの、ツボにハマったときにやけに長引く笑い声も、長野さんの、たまに飛び出す優しい声のブラック発言も、自然体なトニセンが他愛もない話をしてくれるこのラジオが私は世界で一番好きだった。
ちなみに最近のネクジェネで私が一番好きだったのは、今年の流行語大賞は何になるんだという話から井ノ原さんが「去年の流行語大賞予想しようぜ!」と言い出したが、全然思い出せていないトニセンおじさんたちの回だ。ていうか去年の予想って何。
長野「去年の朝ドラって何だった…あまちゃん?」
井ノ原「げげげー!(天然)あっ(笑)違う(笑)じぇじぇじぇ!」
坂本「あと有名なドラマのセリフ」
長野「…死にましぇん?」
井ノ原「お前もう帰れよジジィ」
坂本「倍返しだ、でしょ?」
長野「リーガルハイ!(天然)」
というトニセンおじさんたちの海馬の限界があまりにもかわいかった。
話を戻して、昨日私はそんなトニセンがやっているラジオの新年一発目の放送をリアルタイムから3日遅れで聞いていた。
早く聞かなきゃと思っていたのは、質問アプリのaskに質問が投げ込まれていたからでもあった。
最近どうしても気になることがあって、質問させていただきます。新年一回目のネクジェネはお聴きになられたでしょうか…。電話の企画でトニセンが電話をかけたのって、三太さんですか…?香川の女子大生○○ちゃん、なのですが。更に、ラジオネームさんた、とも仰ったような気がして…!勘違いでしたら、すみません。
このaskをもらったときにも私は何も気づいていなかった。ラジオの投稿にかぎらず、今までにも「この前の○○ってもしかして三太さんですか?」というようなaskは何度かもらっていて、今までそのどれもが私ではなかったのだ。さらに今回はトニセンから電話である。そんな電話はかかっていない。だから今回も人違いのはずだった。
ネクジェネにメールを送ったことはある。それはしっかり覚えていた。私がネクジェネにメールを送ったのは昨年の11月末か12月の頭かそれぐらいだった。HPのメールフォームから送った。
V6 Next Generation|坂本昌行|長野博|井ノ原快彦|JFN Online
送ったメールは1通だ。ネクジェネにメールを送ったのはそれが初めてだった。そして絶対に選ばれない自信があった。どんな自信だ。でもそういう自信ってある。あんな10秒で考えて送ったような内容のないメールが選ばれるほどラジオ投稿が甘くないことはさすがの私も知っていた。まして相手はジャニーズがパーソナリティのラジオだ。リスナーのほとんどがジャニーズファン、ほとんどがV6ファン、ほとんどがトニセンファンのラジオ投稿選抜選挙に参加するつもりも勝ち取るつもりもまったくなかった。
坂本「さぁ、年明け恒例の企画、アポなしガチ電話!」
ネクジェネが年明け放送で年に一回やっているリスナーにアポなしで電話をかける企画。
こういう、リスナーに電話かけて悩み相談聞いちゃうぞ♡というような企画は、聞いている他のファンにとったら「いいなー」「うらやましい」「私もトニセンと電話したい」などの羨望と嫉妬と妄想が入り混じる複雑な企画だ。しかも電話の相手は素人なので、必ずしも会話が弾むとはかぎらない。ラジオを聞くときに私が最も苦手とする回だ。たぶんジャニヲタ全般が苦手とするものだ。知らんけど。
1人目は静岡の大学受験を控えた女の子だった。
坂本「今何やってるんだろう?時間的には昼だからね」
井ノ原「(笑)正月だよ!」
長野「正月の昼休みだよ!!(笑)」
結局その子は出なかった。
残念だなー。トニセンから電話かかってきてるのにとれなかったのかー。後で気づいたら悔しくてしょうがないだろうなー。などと限りなく他人ごとのワイ。
井ノ原「この子に俺はひとこと言ってあげたかったんだ、ちゃんと」
坂本「言っちゃえよ、今」
井ノ原「V6のDVD見ちゃって勉強に身が入らない、と。ダメだよ!捨てなさいよ!そんなもん!」
長野「だめだよ捨てちゃ(笑)」
井ノ原「受かったらまた買えばいいじゃないか!」
長野「また買わせるんだ(笑)悪徳商法(笑)」
2人目は滋賀県。警察官になるか歴史を勉強するかを悩んでいる高校生の女の子。
しかしその子も残念ながら電話には出なかった。
坂本「この企画さ、スタートが悪いよね」
井ノ原「警察官になりつつ歴史勉強しちゃえばいいんじゃんね」
電話には出られなくても、送られてきたメール内容に答えるトニセン。
そして3人目。
井ノ原「FM香川でお聞きのまゆちゃん」
長野「まゆちゃん!」
奇遇だな。私もFM香川でお聞きのまゆちゃんだよ。
というわけでさくっと本名ばらす。初めまして、まゆです。
ラジオあるある、自分と同じ名前のリスナーさんが名前を呼ばれると自分が呼ばれているような気持ちになってテンション上がっちゃう芸。
「まゆ」という名前はそれほど珍しくない。このときにも私はあくまで他人ごとだった。FM香川でお聞きのどこぞのまゆちゃんありがとう、あなたのおかげでちょっとハッピーだよ、ぐらいの気持ちだ。
井ノ原「19歳女子大生!」
長野「おぉ!」
奇遇だな。私も19歳女子大生だ。
これでもまだ気づかなかった。香川に住んでる19歳女子大生のトニセンファンなんてきっと私以外にもごろごろいる。たぶんいる。
井ノ原「女子大生、いいね」
長野「女子大生!響きがいいね」
井ノ原「響きがいいね」
長野「響きがいいよ」
坂本「長野の言葉から(笑)言うとは思わなかった(笑)響きがいいねって」
長野「(笑)」
井ノ原「街頭インタビューしたいね!」
長野「したいね!街頭インタビュー(笑)」
電話の呼び出し音が流れる。
長野「どうかなぁ?出てくれるかな~」
出てくれるかな~!香川のまゆちゃん!
まだ他人ごとだ。私はaskの質問に「私じゃないですよ」と答えるために、私ではない香川の19歳女子大生の電話の登場を待った。電話に出てくれなくても、就職だか恋愛だかで悩んでいるのかもしれない香川の19歳女子大生のメールの内容が読まれることを待った。
しかしこのあとの井ノ原さんの一言が決定的だった。
メールの内容に触れたのだ。
ぼそっと言われたそのひとことを私はきっと死ぬまで忘れない。
井ノ原「お姉ちゃんと双子みたいに似ているらしい」
ワイやわ。
その女子大生、ワイやわ。
送ったメールの内容は覚えていた。
「2つ年上の姉と双子だと間違われるぐらいよく似ていると言われるのですが、トニセンのみなさんは兄弟に似ていると言われることはありますか?」という内容だった。10秒で送った。
人生相談でも悩み相談でもなんでもない。お姉ちゃんと私はよく似ています、という謎の報告だ。
余談だが、本当にこれは余談なのだが、私はこのメールを「ついで」で送っていた。「ついで」で送ったメールが選ばれるなんてそんな憎たらしいこともないだろうと思うのでこれは墓場まで持っていこうかと思っていたんだけど(重い)、もうこの際だから話す。どうでもいい話ついでに話す。私は太一くんのラジオもよく聞いている。『国分太一 Redio Box』だ。
ネクジェネにメールを送ったのと同じ日に、私はレディボにもメールを送っていた。レディボにメールを送るのも初めてだった。
「太一くんの夢を見ました。地元でTOKIOを見かけて、『太一くんにどうしても言いたいことがあります。前髪を作ってください』と訴えたら『わかった』って言ってくれて、嬉しさのあまり泣いたら、長瀬くんに『大丈夫だよ。前髪作ってくれるよ』となぐさめられる夢でした。太一くんは髪型をどのように決めているのですか?今のおでこが出ている髪型もかっこよくて好きなのですが、前髪があるふわふわヘアーがとても好きでした」というメールを送った。オタクの要望メールだ。10分ぐらい考えてから送った。ちなみにこのメールはまだ読まれていない。たぶん今後も読まれない。
このメールのついでに、私はふわっとネクジェネのHPも開き、メールフォームで「姉と似ています」という、すこぶる「知らねぇよ」なメールを投稿したのだ。そう。ネクジェネに初めて送ったメールの内容があまりにもクソだったのは、ついでだったから、という理由もあるという余談だ。
ちなみにだが、姉とは本当によく似ている。それだけは本当の本当だ。クソどうでもいいけど本当だ。似ているエピソードをいくつか話すと、
- 中学に入学してすぐ、知らない3年生の先輩集団に「妹じゃん!」と取り囲まれて軽くトラウマになった
- 中学の最初の音楽の授業で先生に「2年や3年に兄や姉がいる人?」と聞かれて何人か手をあげて「3年に兄ちゃんがいます」「おお!あれの弟か!似てないな!」などというやり取りが行われるなか、私も手をあげていたら「おまえはいい。3年の姉ちゃんだろ」と答えさせてくれなかった
- 部活の連絡網で自宅に電話をかけてきた私の友達が、私だと思って数分、姉に明日の部活の集合時間を伝えていた(声と喋り方も似ているらしい)
- 家に友達が来た時に姉が「こんにちは」と顔を出したら、「まゆが2人いる!!!」と友達に爆笑された
- 私に姉がいることを知らない私の大学の友達が「もしかしてお姉ちゃんいる?」と聞いてくるので、「いるけどなんで?」と答えたら、「昨日街で見かけた。そっくりな人がチャリガン漕ぎして目の前通り過ぎていった」と言われた
- 私のバイト先に姉が食べに来たとき、ガラッと姉が店に入ってきた瞬間に店長が「そっくりーー!!」と爆笑した
- 初対面の人に「似てるね」と言われなかったことがない
- 写真を見せて「似てるね」と言われなかったことがない
話を戻す。
井ノ原「お姉ちゃんと双子みたいに似ているらしい」
ワイだ。それはワイだ。本人やっと気づきました。そして追い討ちのように次の一言。それはひろしくんでした。
長野「ラジオネーム、三太!」
確実に私だ。
っていうか最初になぜ「まゆちゃん」と呼ばれたのだろう。メールにはラジオネームの欄に「三太」と書き、本文の最後に「一応書いとけって言われてるし…」という気持ちで携帯電話番号と住所と本名を記載していた。最初に井ノ原さんは「FM香川でお聞きのまゆちゃん」と言った。まさか他人のまゆちゃんではなく自分のまゆちゃんを呼ばれていただなんてそんな夢見心地なこともないが、本名で呼ぶなら何のためのラジオネーム。しかも本名だけを呼ぶならともかくラジオネームとWコールだ。「さんた」って。自担に呼ばれることを想像して私はこの名前を考えただろうか。でも「FM香川でお聞きのさんたちゃん」なんて愉快なネーミングで呼ばれなくてよかったとも思う。ありがとう井ノ原さん、ひろしくん。一生大事にするよ、まゆも三太も。
井ノ原「(お姉ちゃんと双子みたいに似ている)それが嫌なのかな?」
長野「どうだろう…」
坂本「それは…」
メールには「似てるって言われます」というクソみたいな報告しか書いていなかった。私の話を聞いてほしいわけではなく(聞かれたところで出てくるのは上記に箇条書きにしたエピソードぐらいだ)、トニセンの兄弟話が聞きたかっただけだった。
……そうか。お姉ちゃんと似てると言われることが悩みだと思われたのかもしれない。悩み相談だと。きっと話を聞いて、「髪型変えてみれば?」「もういっそ似せにいって双子だと思わせちゃえば?」みたいなアドバイスをくれようとしたのかもしれない。
でもごめん。井ノ原さんごめん。トニセンごめん。
姉と似てると言われることは別に嫌じゃないです。お姉ちゃん好きなんで。
なんにも話広がらねぇよこれ!!!!!!(笑)
プルルルルルと響く電子音。
井ノ原「あらららら、これ…」
長野「ダメかなぁ」
坂本「携帯に知らない番号がかかるとねぇ」
長野「そうねぇ」
わかっている。私はわかっているよ。その女子大生出ないよ。だって私出てねーもん。ラジオの展開が完全に読めるなんて初めてだよ。
もはや電話に出てくれないかと願った。もしかしたら記憶喪失になっているだけで私は電話に出たのかもしれない。嬉しさのあまり記憶ぶっ飛ばしているのかもしれない。今これ真顔で打ってる。一瞬着信音が途絶えたとき、トニセン3人が「おっ」となったタイミングで、世界中の誰よりも私が一番「出ろ!!!!!」と願った。
絶対ないことがわかってるけど、ここまで絶対ないとわかってることもないけど、あの日の自分電話に出ろ!!!!!!!
「留守番電話サービスに…」という機械音がこんなにも切なく私の耳に届いたことはなかった。
井ノ原「ざんねん!」
坂本「そんで留守番聞いてから誰なのかなってチェックするからね」
長野「そうなんだよねぇ」
そのあと話はひろしくんが今朝知らない番号から「砂利持って来たんですけどぉ」と間違い電話がかかってきた話につながって、トニセンが爆笑していてとてもかわいかったので、私の身の上話より収穫があったと思うことにした。ひろしくんの貴重なエピソード聞けた。
電話に出ていた、寝起きの女子大生の子も、お雑煮が食べられない仕事の休憩時間の方も、ラブセンが小っ恥ずかしいという本屋で働く方も、みなさんしっかりトニセンとお話されていたので、時差をバリバリに感じながらも「私電話出られなくてよかったのでは…トニセンと電話なんてたぶん『あう…あ…う…』って謎の発語しかできなかったよ…」と思いました。時差ありすぎて冷静。
この事実を約1ヶ月後に気づいた瞬間の率直な気持ちを書いておくと、まずはどうしてもこの一言に尽きるのだ。
なんでそのメール選んだの?
この事実に気づいた昨日の夕方、どうしても確認したいことがあった。着信履歴。いつだ。いつ。トニセンから電話がかかってきたのはいつだ。
12/17の昼!!!12:13!!!!不在着信1件!!!!!!!
何してた!!!!!自分何してた!!!!!覚えている!!この不在着信覚えている!!!この時間に何をしていたか私は覚えている!!!!!!
弁当食ってた。
大学の日だ。昼休みだった。これは確実に弁当TIMEだ。どうでもいい情報を流すが私の弁当TIMEはだいたい12:05~12:20なんだ。12:13ということは、たぶん最後に残した唐揚げとふりかけご飯のラストスパートにかかっているあたりだ。どうでもいい。弁当を食べ終わってから、不在着信に気づいたことをなんとなく覚えている。電話番号を調べて東京からだったことも覚えている。はて?と思ってスマホをかばんにしまったことを覚えている。
弁当食ってた。
ごめんなさいお弁当食べてました。トニセンからの電話シカトして弁当食べてました。
もし出ていたら。もしトニセンと電話をしていたら。
そんな妄想ぐらいしてもいいだろうか。
唐揚げ食べながらスマホを見ていたら。知らない東京からの電話を間違い電話だと片付けずに出ていたら。人差し指で通話ボタンに触れるだけ。そのコンマ数秒の行為で、ひろしくんと、トニセンと、電話ができる世界が広がっていた。これが現実にあったのだと。嘘のような妄想のような話を、こんなにも身近に感じることができる出来事が。我が身に降りかかっていたのだと。
ひろしくんに「まゆちゃん」と呼ばれたことを胸に2015年を生きようと思います。なんなら昨日ですでに100回ぐらいひろしくんに名前呼ばせたけど!!電話に出られなくても十分気持ち悪い楽しみ方してるけど!!!こんなんでごめん!!こんなんが電話出なくてよかったよ!!!出たかったけど!!!出たかったけどな!!!!!
V6 Next Generation様、私のメールを選んでくれてありがとうございました!!電話をかけてくれてありがとうございました!!電話出られなくてごめんなさい!弁当食っててごめんなさい!新年あけましておめでとうございます!!!(今年2度目)
以上!本当にあったもったいない話でした!まる!!
(後日談)姉に「よく姉と似てると言われますっていうただそれだけの内容のメールをトニセンのラジオに送ったらトニセンから電話かかってきてた」って言ったら「姉の彼氏には『アンパンマンに似てるね』って言われましたって話すればよかったのに」って言われた。それさらにどうでもいいよ。